今回のシミ抜き依頼は墨です。
とれないシミの代表格ですね”(-“”-)”
墨の黒色の正体は炭素です。硯を水ですったものと液状にしてあるものは、少し成分が違いますが、どちらも落ちにくいことは同じです。
そして今回墨が付着しているお洋服はコーデュロイです。少し前まではコールテンとも呼ばれていましたね。
別のお写真ですが、コーデュロイはこのようにボコボコしていて保温性も高く、見た目もかわいいので寒い季節にぴったりですね。
ですがこのコーデュロイは、シミ抜きをする人からすると「コーデュロイか~・・・」となります”(-“”-)”
しかも付着しているものが墨となるとそれだけで落ちませんとお断りする人もいると思います。
コーデュロイは、生地がデコボコしているので、あまり執拗にシミ抜きをしすぎると毛並みが寝てしまったり、生地を傷めてしまうことがあります。
墨をおとすには生地に多少負担をかけてしまうので、デリケートな繊維だと困ってしまうわけです。
墨が落ちる可能性を高くする方法は、お家では何もしないことです。
もちろん、小さなお子様の体操服についてしまったから、少し薄くなればとれなくてもいいというものであれば、インターネット情報を参考にお家でチャレンジしてもいいと思います。
ですが、もう一度着たいお洋服の場合はオススメしません。墨をおとしきることは本当に難しいからです( ;∀;)
インターネットの情報には、墨の落とし方は書いてありますが、「コーデュロイについた場合はやらないでください」といったこ
とは教えてくれません。
大切なお洋服に付着したときは、お家で何とかしたい気持ちはグッと我慢です(*_*)
付着したそのままの状態であれば、しっかりとした技術と知識で何とかできることがたくさんありますよ(^^)/