今回は靴磨きに使うクリームがついてしまったというご依頼です。

靴磨きに使うクリームといいましても、いまや物凄い数の種類がありますよね。

最近ではショッピングモールの中に革靴用のアイテムが取り揃えてあるブースがあったり、YouTubeで革靴の磨き方が人気の動画にあがってきたりと、こだわって靴のメンテナンスをする方も増えているのではないでしょうか。

僕もついついYouTubeであがってくると見てしまって、あのオシャレな雰囲気に憧れたりしますが、その前にかっこいい革靴を買わないといけませんね”(-“”-)”

そんな少し前までは依頼件数の少なかった革靴用のクリームですが、どのクリームにもほぼ必ず入っているものが油分です。

なぜかというと、革靴の革は動物が生きている皮の状態だと自然と油脂が分泌されて潤いを保ってくれますが、加工されて革になってしまうと、外部から油分を加えてあげないと、どんどんカサカサになってしまい、最後にはひび割れてしまうからなんです。

この油分に染料や顔料を混ぜて靴にすり込むことで、色あせやカサつきをケアしていくわけですね。

革靴にとっては良いことだらけなクリームでも、衣類にとってはついてしまうと、お洗濯ではなかなかおとすことができないシミになってしまいます。

もちろんクリームをおとす専用溶剤も売っているようですが、これは衣類に使うことを前提に作られたものではありません。

油分なら失敗してもなんとかなりますが、染料や顔料が一度衣類に入り込むととっても厄介です。

靴を磨くときは万が一クリームをつけてしまってもよい服装で磨きましょう(‘ω’)ノ

もちろんお洋服につけてしまったのならできる限りおとしますよ(‘◇’)ゞ