今回は難しいシミではありませんが普段どのようにシミ抜きをしているか書こうと思います。

写真のシミは何が付着しているのか不明とのことなので、まずは予想してどのようにシミをおとしていくかプランを頭の中で組み立てます。今回のシミは白い色をしていてドライクリーニングをしてもとれていないことから歯磨き粉、でんぷんを含む食べ物、塗料、接着剤に含まれる樹脂などがうかびました。

ここから付着場所が後ろのポケット付近であることから歯磨き粉や食べ物ではないだろうなーと予想します。

白色が濃いので塗料かな?ということでシミ抜き開始です!

・・・・おちません。ハズレです。

次は少し固いし接着剤だ!ということで少しずつ試します。わずかに変化があるように思いますが、なんだか反応がいまいち、、、 もしかしたら食べ物を踏んづけたのかなあと一応試します。

全然変化なしです。これで候補はほとんどなくなりました!少し反応があった接着剤に狙いをさだめましょう!

頑固ですが少しずつとれていきます。

キレイになりました!

今回のように何がついたかわからないというシミは意外に多く、特に後ろ側には記憶にないシミがついていた!なんてことが結構あると思います。

そうした場合とりあえず全ての溶剤をつければ理論上はとれますが、溶剤も時間も無駄になりますし、シミは適切な方法で処理しないとおちるどころかおちにくくなってしまい、何よりお洋服にとってもよくありません。

何がついたのかわからなくても遠慮なくご相談ください。シミの色、固さ、付着している場所、経験からシミを特定し、繊維にあったシミ抜き技術でシミ抜き致しますよ(^^)/今回は予想をはずしましたが、、、そんなこともあります( ;∀;)b