画像ではわかりづらいですが、ピザのソースがお洋服に付着しています。ピザの種類にもよりますが多くの場合トマトが入っているソースが使用されていると思います。

たしかに、トマトの赤い色素であるリコピン色素とあのコッテリとした油は時間がたてばなかなか厄介なシミになるのですが、今回の事例ではもう一つ問題があるんです。

実はこのお洋服とっても繊細な生地で、触っただけでもこれはデリケートな素材だ!とわかるほど。お洋服の繊維素材を見てみると・・・シルクとアセテートで構成されていました。

この2つの素材はお洋服に使用されている素材の中でもトップクラスのか弱さなんです(*_*;

シミは頑固になればなるほどシミ抜きの工程は増えてしまうのですが、デリケートな素材だとその工程に耐えられない可能性があるので、異変が起きないか慎重に観察しながら弱いシミ抜きをじわじわしていくことになります。

これ以上は繊維がもたない!と判断すればシミが残ってしまうことも、、、

それほど、シミがどんな素材に付着しているのか?ということは重要なことなんです。たとえ数%であっても相性の悪い溶剤を使ってしまうと異変が起こるかもしれませんので、繊維素材表示は切らずに着用してくださいね(^^)/