今回のご依頼は血液のシミです。
見た目は何かのソースのように見えますが、色味とシミ抜きをしてみた感じだと時間がたった血液だと思います。
何がついたのか身に覚えがない場合や全く思い出せないシミは、大抵時間がたって頑固になってしまったシミであることが多いです。
基本的にシミは時間がたてばたつほど落とすことが難しくなります。特に血液は人間の体で作られているのでタンパク質を含みます。
このタンパク質がシミ抜きにおいて厄介な障壁になるんですね(*_*)
血液は酸素と結びつくと、どんどん色味が変化していきます。
時間が経てば茶色になり、やがて黒色に近くなります。
こうなっていまうとそう簡単にはとれません。今では家庭でも使えるシミ抜き溶剤がいくつか販売されていますが、それはあくまで応急処置だと思ってください。
風邪はひき始めが肝心というように、応急処置には有効な期間がありますよね。
思い出せないほど時間が経ってしまったシミは適切な方法で、とにかく根気がいる作業になります。
これはシミ抜きの途中経過です。
特にとれにくい縁取りの部分が残っていますね。ここだ一番頑固なわけです。
これくらいではもちろん諦めたりしません。あと少しなのに何が何でもおとしきってやる!という気持ちで根気よくシミ抜き作業を進めます。
気分爽快です(^^)/
このように、これさえ塗っておけばどんなシミでもたちまち消えるというような魔法の溶剤は存在しません。
落ちないものには落ちない理由がちゃんとあります。
どんなシミでも必ず落としてみせるとまでは言えませんが、おちろ~おちてくれ~と願いながらシミと向き合いますので、一度ご相談くださいね(‘ω’)ノ