今回のご依頼は、近くのクリーニング店にシミ抜きをお願いしたけど落ちませんでしたと言われてしまったシミです。
セーターの真ん中にシミがあるので着用すると非常に目立ちますね。このシミさえなくなれば。。。まだまだ着れるのに! その気持ちよくわかります(; ・`д・´)
わかるからこそ、何としてでもこのシミを落としたくなるんです。
このホームページを見て、他のお店ではとれなかったとそのままの状態でここへやってくるお洋服達をよく目にします。
シミ抜きを毎日毎日していると、そのシミはなぜ他のお店でとれなかったのか、適切なシミ抜きをされたうえでおちなかったシミなのか、というようなことがシミを見ればわかるようになります。
他店で落ちませんでしたと言われてしまうパターンをいくつかあげたいと思います。
①シミになってから時間が経過し、衣類の繊維も弱っていてシミ抜きに耐えられない
②アセテートにマニキュアや接着剤がついたり、合成皮革部分にインクがついてしまった場合などシミと繊維素材の相性が非常に悪く、シミ抜きをすると繊維素材に深刻なダメージを与えてしまう
③シミのように見えてスレや傷のようなシミ以外のもの
④手は尽くしたけれど、シミがとれなかった
⑤簡単なシミ抜きはしたが、シミは変化しなかった
⑥そもそもシミ抜きをしていない
考えつくのはこれくらいでしょうか。
本来とれないシミは①~④であるはずなんですが、「他のお店でとれなかったの」と、ここにやってくるシミのほとんどが⑤か⑥なんですね”(-“”-)”
もちろん、ちゃんとした理由でおちなかったのであろうシミもありますし、僕も「残念だけどこれは諦めるしか、、、」とか「もっともっと自分に技術があればこのシミは何とかできていたのかな、、、」と思うようなこともあるんです。
だから毎日シミ抜きをして、いろいろなシミを見て経験を積んで学んでいるわけですが、それだからこそ何もせずにとれませんでしたと言ってしまうような人がいることに悲しい気持ちになるんです(´・ω・`)
これって何とかならないの?と思うようなことがあれば、ぜひともご相談くださいね。